普及率86%のスイカで買い物をするとお金が貯まらなくなる

スイカ(Suica)はJRA東日本が展開している交通系ICカードですが、その他にもイコカ(ICOCA)やパスモ(PASMO)であったりスーパーなどが発行しているナナコ(nanaco)、ワオン(WAON)など様々カードがあり、全体でみると所持率は90%近くになっています。

最近ではペイペイなどのバーコード式の決済もよく見るようになりましたが、やはりキャッシュレス決済といえばピッとかざすだけで支払いが完了するICカードが最強だと言えます。

そんな簡単に使えてとても便利なICカード決済に代表されるキャッシュレス決済ですが気をつけて欲しいことがあって、それは『かなりの割合の人が現金決済よりもお金をたくさん使う様になる』という事実です。

理由はとても明確で『買い物時に心理的なハードルが低くなる』からです。

以前のように現金で支払い(決済)をするのであればお財布からお金を取り出して手渡しますので、『財布を取り出す』『お金を取り出す』『支払う』という手順が必要ですが、キャッシュレスの場合はそれらがなくスマホなりカードが入った財布を近づければ一瞬で完了してしまいます。

どうなるかと言うと、お金を使っている実感が少ないだけでなく、本当にほしいのか?値段が高くないのか?などを考える余地がほとんどないので買い物に躊躇がない体質になってしまうのです。

よく聞くと思いますが、人間は一度その環境に慣れてしまうと元に戻せなくなる性質があります。だから値段が高いと知っていはいても便利さを優先してコンビニで買物をしてしまうんです。

高いマンションに住む、車を買うなどのレベルになれば話は別ですが、1,000円から数万円単位の買い物であれば私たちは躊躇しなくなり、知らず知らずにお金が貯まらないどころか、貯金まで減ってしまう結果になるのです。

でも、ご安心下さい。

使いすぎるのに慣れるのと同じ様に、しっかり支出を管理する習慣がつけば私たちはそちらに慣れてキッチリと修正できるようになるのです。

ここからは、どうやったらキャッシュレス決済を使ってもお金の管理ができるのか、具体的な方法を4つに分けて説明していきます。

キャッシュレス時代に支出を管理する4つのポイント

① 管理しやすいように現金は極力利用しない

どうしてもキャッシュレス決済が利用できない場合以外は現金は利用しないようしましょう。並行して使うと管理する項目が単純に2倍になりますので、管理が難しくなり結果やらなくなります。この際ですので、普段の買い物もスイカなどで支払いできないお店を使わないようにするのもありです。試しに一度現金を持たずにお出かけしてみて下さい、不安はあると思いますがきっと困ることはありませんよ。

② 利用するキャッシュレス決済は2種類に絞る

メインで使うものとそれが利用できない時のサポート用などを含めても、利用するキャッシュレス決済は2つ程度にしておきましょう。スイカは圧倒的に利用できる場所が多いですしバスや電車に乗る際に必要なので持っておきましょう。あとはiD、クイックペイがバーコード型のものから1つを選べば必要十分です。どれが良いのかは、持っているクレジットカード、スマホの種類やよく買い物するお店で使えるもなどを基準に選べばOKです。

③ 利用履歴は毎週一回必ずチェックする

ここが最も面倒なところかもしれませんが利用履歴は毎週チェックしてください。スイカならチャージ額と残高でいくら使ったのかわかりますし、他はクレジット・カードに紐付いていると思いますので、アプリで履歴を見れば簡単にわかります。また、チャージする必要があるものはクレジットカードで行い、その他のキャッシュレス決済もすべて1つのカードに紐付けておけばチェックは1つのカード履歴を見るだけなので5分程度で済みますよ。

④ 預金用の口座とそれ以外の口座(決済用)は絶対に分けるようにする

口座の使い分けははずせないポイントです。やって欲しいのは給与振込も光熱費やカードの引き落し口座も全部一つの口座にするのを止めることです。そして最低でも2口座、貯金用とそれ以外の普通口座(クレカや光熱費などの引き落とし用)に分け、毎月必要なお金以外は貯金用口座へ入金することです。誰でも支出の管理は大変難しいですが使ってもいいお金以外を貯金用の口座に入れるだけで、引き出す際に考えたり躊躇したりする習慣がつくので、毎月数万円万単位で節約が可能になります。

長くなってしまいましたが、どれも難しくはなくしかも即効性のある節約術として有効ですのでぜひ実行してみて下さい。

お金をいきなり増やすよりも、使いのを減らすほうは自分だけの努力でできしかも直ぐに結果がでてくるので非常にやりやすいです。そしてしつこいようですが、人間は一度習慣になれば続けることは苦ではなくなります。

出来るところからで良いので、一つ一つ取り入れてもらえればと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

つたない内容ですが、更新していきますので今後ともよろしくお願いします。