ボーナスは1,000万円、ハワイ旅行も経費で行けたバブルとは

少し古い作品ですが『バブルへGO』とういう映画を知っていますか?

阿部寛さんと広末涼子さんが主演しているバブル経済真っ盛りの日本へ、現代人がタイムスリップしたらどうなる、というお話です。現代から行ったといってもバブル時代は30数年前(経済史では1986年12月から1991年2月までの51か月間)のことなのでそんなに昔じゃないじゃん、と思うかもしれませんが、それが『物語』になるくらい今とは日本の社会が違ったんです。

詳細のエピソードは後でまとめていますが、有名なエピドードですとアメリカの象徴的な高層ビルであるニューヨークのロックフェラーセンターを日本の不動産会社が買収したり、日本の国土を売るとアメリカが6つ買えるなどといたことがまことしやかに言われていました。

何がそうさせたのか?ですが、景気が良くてお金が大量に余っていたため株や不動産等の資産へ大量に投資資金が流れ込んだんです。

その他ではこの時代に国鉄がJRへ、電電公社がNTT東西などへ分割民営化されています。また、日本の社会が今よりも全体的にゆるくて、会社のデスクや飛行機、地下鉄の駅、映画館などでみんなタバコを吸っていましたし、当然ですがパソコンやインターネットもなく携帯電話は平野ノラさんのネタでしか見たことがない肩掛け式の大型のものを極少数の人が持っていたくらいでした。

それ以外にも庶民の生活に結構ビックリなことがありますのでピックアップしていきます。

バブルの時代には当り前だったビックリなこと

サラリーマン

・会社からタクシー券を100枚束でもらえた
・客が多くてタクシーが短距離だと止まってくれないので1万円札を持ち、手を振っていた
・通勤時に電車やバスに遅れそうだと気軽にタクシーを使っていた
・ボーナスが年4回支給されていたし、ボーナスが2倍3倍になった
・忙しかったけどサービス残業なんてなくきちんと残業代が青天井で支払われていた
・会社の接待費が使い放題で家族との食事にも経費が使えた

就活生

・会社説明会に行くだけで交通費を数千円もらえてプラスになった
・就活中のOB訪問のランチやディナーは鰻重やステーキ、寿司など豪華なものばかりだった
・会社訪問でいきなり採用と言われ、その後何度も食事や飲みに連れていかれた
・複数内定出るのが当り前で他社に行かせないためハワイ旅行で拘束する会社があった

 

その他

・普通主婦が株で月に数十万円小遣いを稼いでいた
・居酒屋に行く感覚で高級クラブに通ってた
・繁華街にはフィラーリが沢山走っていたし今の10倍くらいの値段でもバンバンで売れていた
・1億円のマンションを購入したら、次の日3億円で買いたいと言われるぐらい不動産が値上がりしてた
・関西の尾上というおばさん個人にメガバンクが3,000億円融資して事件になった
・定期預金の金利が8%くらいあったし国債なんかの利子もすごかった、10年預けると倍になった

いかがでしょうか?これはごく一部の人ということではなく、結構同じ様な経験をした人は多かったようです。なにより日本経済がイケイケだったので社会全体にい勢いがあって、上海やドバイのように今より明るい雰囲気だったのではと思います。

もちろん負の面もあって、最大のものはこの時代の間違った経済政策によって1991年から2021年の現在にいたるまで、日本は『失われた30年』という経済的な低迷が続いています。

どの時代が良かったなどと一概に言えるものでもないですが、やっぱり勢いがあって明るい時代のほうが奇想天外で楽しい出来事も沢山あるような気がする人が多く、冒頭の映画にもなっているんですよね。

良し悪しはともかく一度は味わってみたいものです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

つたない内容ですが、更新していきますので今後ともよろしくお願いします。